<仙台6大学野球:東北福祉大9-1東北工大>◇第3節第2日◇14日◇東北福祉大

 東北福祉大は7回コールドで東北工大に連勝し、4戦全勝で勝ち点2とした。2年生左腕の出口心海(岩手・盛岡大付)が約1年ぶりにリーグ登板。自己最速146キロを交え、5回を4安打無失点8奪三振でゲームメークし、リーグ通算2勝目を挙げた。

 東北福祉大の出口が約1年ぶりのリーグ登板を白星で飾った。「三振を狙っていけ」。ベンチの指示通りに4回まで毎回の8奪三振。4回表2死満塁の場面では7番打者を空振り三振に仕留めて窮地を脱した。2回表には昨秋の新人戦以来の自己最速146キロをマーク。3回2死まで4者連続三振も奪った。最速を知らされた出口は「うれしい。真っすぐ中心に押していこうと思っていました」と力勝負を振り返った。

 昨春に「甲子園経験1年生トリオ」の1人として入学。リーグデビューした東北大戦を白星で飾った。だが昨秋は左肩を痛め、打者1人にワンポイント登板しただけ。左肘を痛めた今春は登板機会がなかった。同期の城間竜兵(八戸光星学院)が通算11勝をマーク。波多野陽介(日本文理)も3勝を挙げている。約1年半ぶりの白星に、出口は「同じ年なので負けたくない。肩も肘も大丈夫。これからチームに貢献したい」と先発ローテーション入りに意欲を見せた。【佐々木雄高】