東北学院大(仙台6大学野球)のプロ注目右腕・本田圭佑(3年)が、“神のお告げ”を追い風にして大学生活の集大成を期す。昨秋の背番号11から今季「18番」を背負う新エース。大崎八幡宮(仙台市青葉区)に参拝した元日の初詣は、「大吉」に加え「18番」と書かれたおみくじをゲット。「びっくりしました。お守りにしたい」と持ち歩いている。

 昨春に最速147キロをマーク。多彩な変化球を交えて防御率1・56のリーグ首位に輝いた。秋も同1・61の2位で自己最多の4勝を挙げ、個人初タイトルの敢闘賞も受賞した。昨年8月のプロアマ交流戦では、1軍経験者が並ぶ西武打線を6回、5安打5奪三振3失点と好投。それまではサッカー日本代表MF本田と同姓同名という話題ばかりが先行しがちだったが、一躍、ドラフト有力候補に浮上した。

 4日から練習を再開。まだ体作りの段階だが、「周りの評価にギャップを感じています。課題だらけです。自分を見失わないようにしたい」と浮かれた様子はみじんもない。新チームでは投手リーダーも任され、「自分の背中を見てついてきてほしい」と主戦の自覚を示した。菅井徳雄監督(58)も「まだまだ伸びしろはある」と太鼓判を押す。本田は「目標は神宮に行くこと」。幸運のおみくじを引いた“ゴッドハンド”で自身初の全国マウンドを狙う。【佐々木雄高】

 ◆本田圭佑(ほんだ・けいすけ)1993年(平5)4月24日、仙台市泉区生まれ。柳生小3年から西中田ゴールデンアクロスで野球を始める。柳生中では軟式野球部で遊撃手。東北学院で投手に転向し、2年春からエース。夏の県選手権は2年連続8強。大学では2年春にリーグデビュー。昨秋までリーグ通算8勝3敗。家族は両親と弟。右投げ右打ち。179センチ、81キロ。血液型A。