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巨人が値下げ売り込みのラミレス獲得

 巨人がヤクルトを自由契約になったアレックス・ラミレス外野手(33)を獲得することが18日、明らかになった。2年契約で年俸総額10億円(推定)でほぼ合意に達し、近日中に正式発表される。強打の外野手を補強の重要ポイントに挙げていた巨人は当初、中日からFA宣言した福留の獲得を目指したが断念。ラミレス側から売り込みもあって獲得する運びとなった。今季リーグ最多の204安打でセ・リーグの打点王が日本一奪回を目指す原巨人に加わる。

 巨人が「日本球界最高の右打者」を獲得した。18日までにラミレス側との交渉がほぼ合意。2年総額10億円(推定)の条件で契約決定の運びだ。近日中に発表されるが、決め手はラミレス側の猛烈な売り込みだった。ヤクルトとの残留交渉が決裂後、国内ではソフトバンク、オリックスなど数球団が獲得に興味を示した。

 しかしラミレスの代理人は一貫して強気の交渉姿勢を崩さず、当初から4年契約の年俸総額28億円近くを要求。マネーゲームを嫌った各球団は、相次いで獲得を見送った。一方巨人は中日からFA宣言し、打力に守備力を兼ね備えた福留を来季補強の最重要課題に設定。解禁日の11月14日に交渉テーブルを用意し、最大限の誠意を見せて獲得を目指した。

 だが福留にはメジャーからケタ違いの高額オファーが殺到。巨人サイドからすれば長期間の交渉は、来季のチーム編成に支障をきたす懸念もあり、12月9日に獲得を断念した。その福留の獲得断念と、去就が暗礁に乗り上げかけたラミレス側とのタイミングが一致。契約年数、年俸金額のハードルを一気に半分以下に下げて売り込んできたラミレス側と交渉がスムーズにいった。

 ラミレスはヤクルト在籍の7年間で本塁打王1回、打点王2回、通算打率は3割1厘。長打はもちろん、状況に応じた打撃には定評がある。今季は204安打をマーク。右打者ではリーグのシーズン最多安打記録を更新した。ここ3年は故障にも強く全試合出場を達成している。

 強打の右打者の獲得は先発、抑えとともにリーグ連覇には重要な補強ポイントだった。今季は小笠原、高橋由、阿部、李が30本塁打をマーク。同一チームで史上初となる「左打者30発カルテット」が誕生した。ラミレスが打線の中軸に座ることで、谷、二岡と右打者を挟んで理想的なジグザグ打線を組むことも可能となる。相手投手は下位まで全く息を抜けない「08年版史上最強打線」が実現する。明るい性格で新環境への対応も問題なさそう。「ラミちゃん」の愛称で親しまれる助っ人が、原巨人を日本一へと導く。

[2007年12月19日10時3分 紙面から]

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