日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. プロ野球
  2. パ・リーグ プレシーズン特集

6球団キーマンが語る

「独自トレなし 目的意識が重要」北海道日本ハムファイターズ 稲葉篤紀

2000本達成以外にも目標ある

北海道日本ハムファイターズ 稲葉 篤紀

 2000本安打まで、あと34本と迫っている日本ハム稲葉篤紀外野手(39)。金字塔は目前だが、目標は別に定めている。「打者としては3割を打ったら一流打者。そこを目指さなければいけない」。プロ17年間で規定打席に到達し、3割を超えたのは6度。07年には打率3割3分4厘で首位打者を獲得したが、09年を最後に過去2年間は大台にたどり着いていない。個人的な記録よりも、チームの勝利につながる数字を追い求めている。

 昨年は2割6分2厘と、05年に日本ハムに移籍してから最低の打率に終わった。巻き返しを期し、バットも新しい型を試している。春季キャンプに持ち込んだのは、910グラムのものだ。従来の900グラムから10グラム増量した。「統一球になって、もうちょっと力強い打球を打つためには、重たいバットを使った方が良いのかなと。バットの重さで遠くへ飛ばすこともできると思いますし」。反省を踏まえてチャレンジするのがキャンプの過ごし方と自負する。プロ入り以来、変わらない姿勢でキャリアを重ねてきた。

北海道日本ハムファイターズ 稲葉 篤紀

 今年で40歳。大ベテランの域に達しようとしているが、飽くなき向上心は衰えていない。「基本的な考え方は、若い時と変わらない。とにかく野球がうまくなりたいという思いでやっている」。初心を忘れない意志の強さが、長年トッププレーヤーとして居続けられる秘訣(ひけつ)だ。

 独自のトレーニング法や技術練習も特にない。基本的に周囲と同じメニューを消化する。その中で、しっかり目的意識を持って取り組んできたらこそ、今の自分がある。「守備で特守まではいかないですけど数をこなしたり、打撃でも特打やロングティーをやって下半身を作る」。ウエートトレーニングばかりに頼らない。走る、打つ、守る。野球の動きの中で体を仕上げるのがモットーだ。

北海道日本ハムファイターズ 稲葉 篤紀

 今年のキャンプでも、グラウンド上で精力的に練習する姿が印象的だ。顔から汗が滴り落ちても、練習に没頭している。「僕は汗かきなんです。以前はアンダーシャツも頻繁に着替えていた」。打撃練習中などは、バットを振る度にユニホームに染みこむ汗が飛び散り、集中できないこともあったという。

 契約するナイキ社の「ナイキプロ コンバット」(機能性アンダーレイヤー)を愛用している。「ベタベタしないし、通気性が良くなった。毎年、進化していますよね。練習中も気にならなくていいです」。集中力が高まり、質の高い練習につながっている。

 18年目を迎えても、現役を続ける意欲は十分だ。「今の目標はファイターズで10年やること。あと、今年を含めて3年ですか。区切りもいいですしね」。ヤクルト時代と同じ年数を全うする—。常にレベルアップを目指す稲葉にとって、それも通過点に過ぎない。【木下大輔】

 

◆稲葉篤紀(いなば・あつのり)1972年(昭47)8月3日、愛知県生まれ。中京(現中京大中京)から法大を経てドラフト3位でヤクルト入団。05年に日本ハムへ移籍。09年から3年間、主将を務めるなどチームの大黒柱。185センチ、94キロ。左投げ左打ち。血液型O。

パ・リーグ関連ニュース



日刊スポーツ購読申し込み 日刊スポーツ映画大賞