プロ野球ドラフト会議が29日、都内で開催される。今年は静岡学生野球リーグから4人が「プロ志望届」を提出。中でも注目は日大国際関係の松井淳中堅手(4年=神奈川・横浜商大高出)だ。1年秋から主砲として活躍。リーグ通算3割、4本塁打、28盗塁をマークして、チームを5回の優勝に貢献した。走攻守そろった逸材に全12球団が関心を示し、ドラフトを前に中日、ヤクルトなど7球団から調査書が届いた。「うれしいですね。もちろん、指名されれば、どこにでも行きます」と笑顔で朗報を待っている。

 主将の松井率いる日大国際関係は、24日に東海地区大学野球秋季選手権を2位で突破。初の明治神宮大会出場をかけて11月6日から「愛知・東海・北陸3連盟王座決定戦兼明治神宮大会代表決定戦」(愛知・瑞穂球場)に臨む。小学生時代からあこがれ続けてきたプロの世界への進路を決めて、夢だった全国の舞台にデビューしたい。「そうなったら、最高ですね」とほほ笑んだ。

 松井が指名されれば、県学生野球リーグにとっても、99年秋の創設以来初のNPB(日本野球機構)のドラフト指名選手の誕生となる。本人はもちろん、学校も県野球関係者もこぞってその「瞬間」を待つこととなる。