<東都大学野球2部:駒大4-0立正大>◇第8週2日目◇26日◇神宮第2

 28日のドラフト会議で上位指名が確実視されていた立正大・南昌輝投手(4年=県和歌山商)に、暗雲が立ち込めた。今秋から東都2部で戦う立正大が、駒大に0-4で敗れ、優勝を逃した。勝てば優勝だった一戦で、南は登板しなかった。右肩の炎症で、25日はベンチからも外れた。伊藤由紀夫監督(59)は「最後の方に投げさせようと思ったが、そういう展開にならなかった」と話した。

 今春以降、南は本来の力を発揮できずにいたが、それでも外れ1位候補に挙がっていた。この日は神宮第2球場に10球団のスカウトが訪れた。だが「優勝決定戦」ともいえる試合で登板しなかったため、状態を不安視する声も上がり、12人の1位から漏れる可能性も出てきた。南は試合後、「投げられないことはないけど、チームに迷惑をかけたくなかった。(指名の)順位より、活躍することが大事だと思う」と気丈に言った。