日本ハムが土壇場で早大・斎藤佑樹投手(4年=早実)に参戦する可能性が濃厚になった。梨田昌孝監督(57)らと球団フロントは都内のホテルで最終協議。約2時間30分の話し合いの末、梨田監督、球団幹部の全員が煙幕を張った。山田GMは「最後まで1人に絞り切れませんでした。右、左(投手)が2人ずつ残りました」と、1位指名候補を4人と明かした。26日から編成トップ級だけで意見交換を行い、斎藤指名へと傾いたとみられる。斎藤以外には早大・大石、佛教大・大野、東京ガス・榎田らが1位候補だが、斎藤の人気面、スター性などを評価する。

 また北海道と斎藤とは、因縁がある。06年の夏の甲子園決勝。駒大苫小牧のエース田中将大(現楽天)と、延長15回引き分け再試合の激闘を演じた。山田GMは「なるべく競合したくないというのはある」と本音を明かしたが、総合的に判断すれば魅力十分の逸材だ。