<プロ野球ドラフト会議>◇25日

 女房役に立候補!

 阪神4位の西濃運輸・小豆畑真也捕手(24=中部学院大)は、1位藤浪のパートナーとして開幕1軍を目指す。岐阜・大垣市内で会見。「常に試合に出られる選手になりたい」と開幕1軍を目標に挙げ、「藤浪くんは直球も変化球も高校生とは思えない素晴らしい選手。彼の足を引っ張らないように頑張りたい」と話した。

 二塁への送球が1・78秒。1・9秒代でも速いと言われており、驚異的な強肩が武器だ。ものおじしない性格も買われた。9月には中村勝広GMが自ら極秘チェックに訪れた逸材だ。城島が今季限りで引退し、藤井彰も故障がち。即戦力として期待がかかる。

 阪神は「伝統と歴史を感じるし、ファンの熱い声援もある温かい球団」だと感じており、甲子園は子供のころから憧れ続けた地でもある。長良高時代は甲子園出場がなく、夏の県大会は2年連続初戦敗退。国学院大では周囲の意識の高さについていけず、退部。翌年、中部学院大に入り直し、雑草魂でプロへの道を切り開いてきた。

 「実は小豆はあまり好きじゃない」というが、まずは「一度も正しく読まれたことがない」という「あずはた」という名前を売り込む。座右の銘である「鍛錬千日、勝負一瞬」という言葉を胸に、プロの世界に飛び込む。【福岡吉央】

 ◆小豆畑(あずはた)メモ

 福島県内で農業を営んでいた小豆畑の4代前の先祖が、収穫した小豆を白河藩に上納し、味が抜群だと絶賛され、小豆畑の名字を与えられたという。父照観さん(54=僧侶)によると、福島県、茨城県に多いが、西日本には稀で、東海3県では1軒だけという。