楽天のドラフト8位、日本製紙石巻・相沢晋投手(26=石巻専修大)が28日、宮城・石巻市内の同社ゲストハウスで安部井編成部長らの指名あいさつを受けた。

 ドラフト後に約250件の電話やメールで祝福が殺到したという相沢は「少しずつ実感してきました」とやや緊張気味。それでも持ち味を聞かれると「シュートとカットボールを使って打ち取るところを見てほしい。ヤンキースの黒田投手のように、右バッターにもどんどん使っていきたい」と力強くアピールした。

 東日本大震災で大きな被害を受けた石巻にある同社に入って4年目。「自分が投げる姿を見ていただくことで元気になってもらって、少しでも完全復興の役に立ちたい」と意気込む。担当の上岡スカウトは「石巻(の選手)だから取ったのではない。彼の実力を見て、星野監督に推薦して取った。必ず来年の1軍にいると思っている」と、最速146キロ右腕の活躍に太鼓判を押した。