プロ野球志望届を提出済みの北照・吉田雄人外野手(3年)が、プロ1本で運命の日を待つ。25日、小樽市内の学校で取材に応じ「プロは小さいころからの夢でした。指名されればどの球団でも入ります」とキッパリ。ドラフト会議(10月24日)を約1カ月後に控え、プロへの熱い気持ちを表明した。

 この日、巨人、ロッテ、オリックスの3球団に対し調査書を郵送。今後、日本ハム、阪神、中日など数球団にも提出する。河上敬也監督(54)は「今年春のセンバツ大会後、高校日本代表候補に選ばれた段階で、進路をプロに絞り込みました」と話す。大学野球、社会人野球チームからの打診はすべて辞退しているという。

 吉田がプロを強く意識したのは今夏、台湾で開催された18U(18歳以下)ワールドカップに日本代表として出場し、同世代の日本選手や米国などトップ選手の力を肌で感じたからだ。「自分がどこまでできるかプロで挑戦してみたい」という気持ちが高まった。日本代表のチームメートも次々とプロ志望届を出し、上のステージでの再会を楽しみにしている。

 吉田は広角に打ち分ける打撃と俊足、強肩が売りで、甲子園は計3度出場し、今春のベスト8進出に貢献した。「憧れはイチロー選手です。自分のヒーロー、少しでも近づきたい」。今は土台となる体づくりに重点を置き、体重72キロから7キロアップを目指している。【中尾猛】