阪神からドラフト3位指名された東農大・陽川尚将内野手(22=金光大阪)の背番号が「55」に内定していることが6日、明らかになった。大学通算24本塁打を放った自慢のパワーで、超人ハルクが虎のゴジラになる。

 巨人やヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏やオリックスのT-岡田などパワーヒッターの代名詞とも言われる背番号「55」。阪神の「55」と言えば、中日から移籍してきた大豊が98年から3年間つけた。中日時代の94年には本塁打王と打点王に輝き、通算277本塁打を放った大砲も背負った「55」だが、今オフに10年から4年間つけたスタンリッジが退団することで空いた。試合中の守備で左肩を脱臼しても自分で応急処置を行い、本塁打まで打ってしまった超人伝説を持つ陽川にふさわしい番号だ。

 陽川は大学4年間、東都大学2部リーグでフルイニング出場した強靱(きょうじん)な肉体の持ち主。もちろん、勝負強いバッティングも折り紙付き。東都大学リーグ3部降格のピンチを迎えた入れ替え戦で、2試合連続決勝打を放ってみせた。頼もしいスラッガーに、ビッグな背番号がプレゼントされる。