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プロ野球2008年度契約更改
楽天田中300%増6000万円一発更改
- 6000万円で契約更改を終え、サンタの衣装で笑顔の田中(撮影・神戸崇利)
楽天田中将大投手(19)が13日、仙台市内の球団事務所で初の契約更改交渉に臨み、4500万円アップの6000万円(推定金額)で更改した。投手では過去最高の評価と説明され、笑顔の一発サインだった。300%の昇給率は昨年の鉄平の220%を抜き、球団史上最高アップ率。4500万円の増額は高卒ルーキーでは99年の西武松坂に次ぐ2位のアップとなる。球団史上初を連発した今季、契約でも球団記録で締めた。
持ち味の闘争心を発揮する必要は、まるでなかった。田中は交渉を終えると、笑顔で会見の会場に現れ、話しだした。「納得してハンを押しました。すごい、いい評価をいただいて、納得して、また来年、頑張れると思う」。都内で表彰式に出席した前日は、保留も辞さないと意気込んだが、「ここまでいいとは思わなかった」と、球団新記録のアップ率に驚いた様子。5000万円台を想定していただけに、新人王のタイトル料500万円を含む6000万円は満足な数字だった。
交渉は40分間。前日は「どんなのか分からないですね」と雰囲気を測りかねていた。「自然体で臨めばいい」と、ほかのナインにリサーチはしていなかったという。序盤は球団の査定方法など、ほかの新人と同様に説明を受け、「室内練習場のブルペンが軟らかい。少し改善していただければ」と要望もしっかり主張した。「和んでいる時間もあったし、そんなに緊迫した様子じゃなかったです」と初体験の感想を話した。
最高評価が、円満交渉につながった。米田球団代表は「1年間ローテーションを守り、チーム最多の11勝。それに奪三振。投手の中では1番の評価。全選手では(2冠王)山崎(武)が1番だけど。過去3年の投手の中で? 最大限の評価です」と話した。
納得サインにも「今年だけにならないようにしたい」と、田中はあくまで来季を見据える。「200奪三振、200イニング、防御率は3・00以内の200(2点)台」と、トリプル200を目標を掲げ、進化を約束。来季も同等の成績ならば1億の大台も見えてきたが「それは、考えないですよ」と、いたずらっぽく笑った。昨年末に三木谷オーナーが「ぜひ、(1億円プレーヤーに)なって欲しい。早く活躍して欲しい」と期待したが、その日は早くも来年、訪れそうだ。【金子航】
[2007年12月14日8時56分 紙面から]
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