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プロ野球2008年度契約更改
荒木キレた来オフ「FA」行使初めて言及
- ダウン提示もサインした荒木(撮影・清水貴仁)
来季FA権取得見込みの中日荒木雅博内野手(30)が27日、権利行使の可能性を初めて口にした。名古屋市内の球団事務所で契約更改交渉し、500万円減の1億3500万円プラス出来高で一発サインしたが、会見では無表情のまま失望感を吐露。「大変評価していただきました」と皮肉たっぷりに切り出すと、「あまり(FAを)言いたくないと思っていたけど言いたくなりました。FA権をとったらそれなりのことを言わせてもらいます」ときっぱり言った。これまで来季取得見込みのFA権に興味を示してこなかっただけに衝撃の発言となった。
失望の理由は、31盗塁で初の盗塁王となったことが思ったより評価されていなかったことだ。今季は夏場に2度2軍落ちし出場113試合、打率2割6分3厘、1本塁打、25打点にとどまったが、タイトルホルダーとしての自負があった。さらに拍車がかかったのは「荒木君はFAはいつだっけ?」という球団関係者の一言だった。順調なら4月に取得するだけに「『あと10日です!』って言いました…。来年も同じような評価ならば考えないといけない」と、権利行使の可能性に初めて言及。17日に任期2年の選手会長を引き受けて「FAはあるけど出て行かないから大丈夫」と話していたばかりだった。
中日では川上、岩瀬、井端の「FA予備軍」が越年。さらに“優等生タイプ”の荒木まで、球団に対する不信感からFAに興味を示し始めた。主力が次々と流出する事態になれば、チームは根底から覆る。(金額は推定)【益田一弘】
[2007年12月28日9時14分 紙面から]
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