2度の契約更改交渉が決裂したソフトバンク田上秀則捕手(29)が20日、視野に入れていた代理人交渉を断念し、自ら粘りの交渉を行うことになった。「自分で納得するまでやる」。15日と続く16日に交渉を行ったが、2150万円増の来季4800万円を保留。最終的に自分自身の言葉で納得いくまで球団と話し合う覚悟を固めた。

 今季138試合に出場、チームトップの26本塁打を放ちベストナインにも輝いた自負がある。球団側がマイナスと査定した守備面でも、捕手としてもチーム防御率を昨季4・05から3・69に引き下げた。「評価してくれてるとはまったく思えない」。21日に地元大阪へと戻り、母校の大産大付高で1月中旬まで自主トレを行う。そのため3回目の交渉から、春季キャンプまでの日程にも余裕はない。自費キャンプという最悪のケースは本人も避けたいところだが、納得できる金額提示があるまでは一歩も譲るつもりはない。