優勝したのに厳冬更改!?

 中日の今原孝代表補佐が16日、今オフの契約交渉で「ゴネ得はさせない」と、あくまで査定に基づいた金額での契約を徹底することを明かした。

 「選手の間ではこれまで、保留すれば上がるという風潮があったが、今年からはそれを認めない。上がると思っている選手ほど期待も大きく、中には情に訴えてくる選手もいるが、それは受け付けない」。今原代表補佐は今季活躍した和田、浅尾についても「もちろん評価はするが、2人だって、思っている金額とこちらが提示する金額とでは開きがあるかもしれない」と、大盤振る舞いはしないことを示唆。今季はホームゲームでの入場者が約10万人減少。予算的なことを考えると、簡単に優勝ご祝儀査定を下すことができない懐事情がある。

 この日は12日に続き、2日目の契約更改が行われたが、前回の金剛に続き、鈴木と堂上剛がサインせず、早くも3人の保留者が出た。

 850万円増の3100万円提示を保留した鈴木は「少し開きがあった。今年は投手陣が頑張って優勝したんだし、ここで僕がサインすれば、ほかの人にも影響しますから」。一方、700万円増の2000万円でサインした清水も納得の金額には届かず「終わったことなんで切り替えます」と表情も曇りがちだった。(金額は推定)