侍ジャパンの大谷翔平投手(28=エンゼルス)が、日本で初めて2打席連続3ラン本塁打を放った。

驚愕(きょうがく)の打球を放った。3回2死一、二塁の第2打席。カウント1-2から、見逃せば完全にボール球という才木の低め136キロのフォークボールを右手1本ですくい上げた。打席で左膝をつくほどの低い球だった。滞空時間の長い打球は中堅右の外野3階席に吸い込まれた。

「時差ぼけで体調100%ではなく、甘い球を打ち損じるのは気になりますが、打ったのはスプリットで良いスイングができました」と振り返った。

本塁に生還し、ベンチ前ではヌートバーとともに「ペッパーミルパフォーマンス」を見せた。これはヌートバーがMLBのカージナルスで行っているもので、コショウをひくまねをする。「粘り強く」などの意味が込められている。

テレビ解説の松坂大輔氏は「低めを引っ張るのはあるけど、センター方向にもっていくとは。めったに見られない」と驚きを隠せなかった。古田敦也氏も「あんなことが起きるのか。見たことない。片手で」と仰天していた。

5回2死一、二塁の第3打席も、観客の度肝を抜いた。フルカウントから2番手富田蓮投手の6球目。内角高めの142キロ直球を怪力でバットの根本近くでひっぱたいた。詰まり気味の打球が、中堅の最前列に飛び込んだ。確信歩きの2打席連続の3ラン。ベースを回ると、ベンチ前では再びペッパーミルパフォーマンスを見せた。大谷は「3-2まで粘って甘い球を前打席に続いて打てて良かったです」と話した。

古田氏は「詰まってましたよ、完全に。明らかに。衝撃です」と驚いた。

大谷が驚異の本塁打を連発したが、侍ジャパンの攻撃時は、高品質で知られるNPBのボールを使用している。

7回に代打山川穂高と交代した。この日は3打数2安打6打点だった。

大谷の日本での本塁打は、17年9月23日ロッテ戦(ZOZOマリン)で有吉優樹投手から8号(通算48号)を打って以来、1990日ぶり。日本での1試合2発は17年9月8日西武戦(メットライフドーム)以来2005日ぶり。2打席連発は、日本ハム時代にはなかった。メジャーでは1試合2打席連発は、5度ある。

3番指名打者でスタメン出場。日本での試合出場は、日本ハム時代の17年10月9日楽天戦以来1974日ぶり。

第1打席は1回2死、才木浩人投手と対戦した。日本ハム時代の応援歌が流れる中、カウント1-2から154キロの高め直球に空振り三振を喫した。

▼大谷翔平が2打席連続本塁打を含む1試合6打点。大谷の1試合2打席連続本塁打は大リーグ公式戦で5度あるが、日本ハム時代は1度もなく、日本で初めてマークした。侍ジャパントップチームの1試合6打点以上は、16年11月13日のオランダとの強化試合で鈴木誠也が6打点して以来。