20日(日本時間21日)のWBC準決勝・日本-メキシコ戦で、スーパープレーを披露し、日本のチャンスを何度も阻止したランディ・アロザレーナ外野手(28=レイズ)が、イニング中にもかかわらずファンのサインに応じていたことが「レジェンド」と、米メディアで絶賛されている。

アロザレーナは5回先頭に侍ジャパン岡本の左翼への特大飛球をジャンプで捕球。ドヤ顔で腕組みして仁王立ちポーズを取ると、会場からは大きな歓声が沸き上がった。続く山田が右前打を放つと、レフトスタンドのファンから差し出されたボールにフェンス越しからサインをし始めた。さらに投手交代の間にも再びファンのサインに対応する余裕を見せ、「プレッシャーは彼には何の意味もない。彼は別格だ」と米メディアを驚かせた。

ファインプレーに続くファンへのサイン対応に、FOXスポーツは「本塁打を捕球後にファンに忘れられない時間を提供」と称賛。ツイートした動画には「モンスター」「エンターテイナー」と多くのファンが反応している。

侍ジャパンの劇的なサヨナラ勝利と敗者メキシコに敬意を示す一礼にも称賛の声が上がっており、「決勝で米国に勝って」とSNSではメキシコファンからもエールが送られている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)