米国のマーク・デローサ監督(48)は準優勝に終わった試合後、記者会見で9回に「大谷翔平選手-マイク・トラウト中堅手」のエンゼルス同僚対決というドラマチックな展開が生まれたことへの心境を聞かれ「どんな結果であれ、“野球”の勝利だと思った」と話した。

侍ジャパンが3-2で迎えた9回のマウンドには、「3番DH」で先発した大谷がDHを解除してクローザーとして登場。ジェフ・マクニール二塁手を四球で歩かせたものの、ムーキー・ベッツ右翼手を二ゴロで併殺した。そして迎えたトラウトとの夢の対決では、相手を空振り三振で抑えて、日本に2009年大会以来、3大会ぶり3度目の世界一をもたらした。

デローサ監督は、トラウトがバッターボックスに立った場面を振り返り「世界中の人たちが、こんな展開、普通ではありえないと思いながらこの試合を見ているだろうなと考えていた」とコメント。「ジェフが四球で出て、(ベッツとトラウトという)球界最高の選手の2人が連続で大谷と対決する。その次にはゴールディ(ポール・ゴールドシュミット一塁手)も控えていた。かなり自信はあったよ」としつつも、「今夜はどんな結果であれ、間違いなく“野球”の勝利だと思った」と語った。