侍ジャパン湯浅京己投手(23=阪神)が、世界一の喜びに浸った。「最高です。間違えたアツアツです」と笑顔。この日はピンチのたびに肩を作る準備を続けていた。「いけといわれたらいけた状況でした」と力強く言った。

「最高のチームだったと思いますし、すごいいい雰囲気の中でできたので、濃い1カ月でしたし、なかなか経験できないことをたくさん経験させてもらって、自分にとっては最高の大会だったと思います」

20日の準決勝メキシコ戦では1点ビハインドの8回1死一、三類で登板。1点を失ったものの最少失点にとどめ、サヨナラ勝利につなげた。思い出のシーンは「昨日の試合です」と照れ笑い。「やっぱり打たれて、あそこで点を取られたのは悔しかったですし、最後ムネ(村上)が打って、うれしくて声がかれてました」。

阪神では守護神を務める。「自分はもう監督の判断に任せるだけ。自分はずっと、(開幕から)いくつもりでいますし、しっかり帰ってボール触ってみて、調整して。しっかり1週間で開幕に合わせられるように頑張ります」。強く、たくましくなった1カ月。多くの経験を日本に持ち帰る。

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