全国の離島から球児が集まる「全国離島交流中学生野球大会」(離島甲子園)の決勝が、長崎県対馬市の厳原総合公園野球場で行われ、石垣島ぱいーぐるズ(沖縄)が壱岐市選抜(長崎)を3-1で倒して、大会初優勝を飾った。

時折、風が強まる中、互いの力が拮抗(きっこう)する好ゲームだった。石垣島は3回表1死二塁から、9番の浜元隼外野手(3年)の左越え適時二塁打で先制すると、5回表1死二塁では8番平瀬礼貴内野手(3年)の左前打で追加点。下位打線で得点を挙げた。

1点差に迫られた6回表には2死一、二塁から、この日2安打の山田匠馬外野手(3年)が貴重な追加点。投げては大会MVPに選ばれた先発内間究投手(3年)を皮切りに計4投手による継投で、壱岐市選抜を2安打1失点に抑えた。

壱岐市は、5回裏一死一、三塁から9番川上稜外野手(3年)の左犠飛で追い上げを図ったが、及ばなかった。

大会の提唱者で、全国の離島を回って野球指導をしている元ロッテの村田兆治氏(69)は「最後まであきらめない、いい試合だった。みんな本土にも負けない連帯感や絆があった。まさに『島人(しまんちゅ)の宝』。島というハンディを乗り越えて、教わったことを何か1つでも持って帰って、島の子供たちに今度は彼らが教えていってほしい」と話していた。

離島甲子園は、対外試合の難しい離島の中学球児に交流の機会をつくろうと2008年に始まり、12回目の今年は全国から過去最多となる25チームが参加した。