BreakingDown(BD)の熱は冷めるどころか、さらに増している。
人気格闘家・朝倉未来(30=トライフォース赤坂)が代表取締役を務めるBDはシリーズの8が21日に、東京ドームシティ内プリズムホールで開催が決定。朝倉のYouTubeでは、連日のように「BreakingDown8のオーディション」が公開されている。「飯田さん」飯田将成、元アウトローのカリスマこと、瓜田純士らレギュラー陣も参戦。そこに、新たなスター候補が、さまざまな角度から出番を狙っている。
Gグループでは、BD史上、初めて高校生が参加。福岡から金がなく、ヒッチハイクでやって来たという「ひかぴー」は、黒髪でどこか真面目な印象。ただ、スタートから、いきり立っている様子で「俺イケメンが嫌いなんですよ。俺より、高身長でイケメンで」と日本、ドイツ、イギリスのクオーターのグッドイヤー奏エリオットに、けんかを売った。もみ合いになりながら、ひかぴーが「殺すぞ!」と声を荒らげたが、会場は凍り付くどころか、ひな壇からは笑い声が起こった。
それに対して、ひかぴーは「何笑ってんだよ! 」とレギュラーの面々に対抗。これに、また笑い声のボリュームが大きくなった。「前座」を「座前で」と言い間違えたり、ひな壇からは「ぬりぼうより、面白い」という声も上がった。朝倉未来も「いいキャラクターしている」と高評価を与えた。高校生は計8人が参加。この中から1試合が組まれるという。
BDのCOO(最高執行責任者)を務める起業家の溝口勇児氏にかみついた“強者”も登場した。オーディションの「vol.2」で登場した“けんか無敗の空手全日本チャンピオン”土屋悠太が「有名な方と付き合ってましたよね? すぐ別れちゃいましたよね、俺、女大事にできないやつ嫌いなんですよ」と“挑発”。すると、溝口氏は「俺戦いたくないんだけど、どうすればいい? マジで忙しいから戦う暇なくて。それにたぶん相手にならないって思ってて」と、やんわりと断ったが、朝倉未来から「ここに立つ人は闘ってないと説得力がない」とツッコミを受けた。立ち上がった溝口氏は、仕方なさそうに土屋の前に立つと、いきなりタックル。リーチの差を生かし、組合で組み合いで力の差を見せつけた。
このやりとりを見ていた朝倉は終始、満面の笑み。「試合決定ですね。おめでとう」と、土屋と握手。溝口氏に「さすがにこの流れは…。完全に決まりました」と、試合決定を告げた。溝口氏は「俺、戦いたくないから今やったんだけどさ。全部カットする権利あるからね」と最後まで、抵抗したが、朝倉に「ないです、ないです。それはない」と言われ、たじたじの様子。本戦に初出場する可能性が出てきた。
8日時点でオーディションの動画は3本アップされ、全てが440万回再生以上を記録するなど、ファンの注目も止まらない様子。今大会では、新たな取り組みとして韓国との対抗戦も実施される。一方で、前RIZINバンタム級王者の堀口恭司(32=アメリカン・トップチーム)は9日に行われた自身の新格闘技団体のネーミング発表記者会見で「個人的に」と前置きし「(BDは)興業としてはいいかもしれないけど、格闘技のイメージとしては良くないほうに進んでいると思った。いい意味で刺激されたなと思います」とBDの存在が、立ち上げに影響しているという。
エンタメで見ている人は「面白い」のかもしれないし、格闘技目線の人は「本物ではない」のかもしれない。賛否両論あっていい。この熱が、格闘技というジャンルの中で、良い方向に波及すればいいと思う。【栗田尚樹】


