新日本プロレスと米人気団体AEW(オール・エリート・レスリング)の合同興行「Fobidden Door(禁断の扉)第2回大会」が6月25日(日本時間同26日)、カナダ・オンタリオ州トロントのスコシアバンクアリーナで開催される。4日に大阪城ホールで開催された新日本大阪大会の結果を受け、米専門メディアも決定確実&有力予想カード情報を報じている。

オカダ・カズチカとの対戦を希望したAEWのブライアン・ダニエルソン(AEW公式インスタグラムから)
オカダ・カズチカとの対戦を希望したAEWのブライアン・ダニエルソン(AEW公式インスタグラムから)

新日本時代はアメリカン・ドラゴンのリングネームで活動した元WWEヘビー級王者のダニエル・ブライアンことブライアン・ダニエルソンが新日本大阪大会に映像で登場。前IWGP世界ヘビー級王者オカダ・カズチカとの対戦を希望した。米メディアでは、両者のシングル戦が軸と予想。現在、ダニエルソンがジョン・モクスリー(元WWEディーン・アンブローズ)、クラウディオ・カスタニョーリ(元WWEセザーロ)とのユニット、ブラックプール・コンバット・クラブを結成しているため、NEVER無差別級6人タッグ王座を保持するオカダ、石井智宏、棚橋弘至組との6人タッグ戦の可能性もあると伝えている。

また新日本大阪大会ではケニー・オメガが保持するIWGP・USヘビー級王座挑戦者トーナメント決勝が行われ、前王者ウィル・オスプレイがランス・アーチャーを下して挑戦権を獲得した。これで今年の1・4東京ドームで流血マッチとなったオメガ-オスプレイの再戦が「禁断の扉」で組まれることが確実となった。まだ2つのカードが見えてきた段階で、正式なカード発表はないものの、米メディアは「素晴らしいイベントになりつつある」と報じた。

1月4日、ウィル・オスプレイを片翼の天使で破ったケニー・オメガ
1月4日、ウィル・オスプレイを片翼の天使で破ったケニー・オメガ

さらにROH世界TV王者サモア・ジョー×NJPW WORLD認定TV王者ザック・セイバーJr.戦という王者対決もカード候補として挙がる。またカナダ出身の元IWGPジュニア王者オーウェン・ハートさん(故人)の名が冠についたオーウェン・ハート・カップ・トーナメントの開催も計画されているという。 米国でのチケット販売の最新情報も更新され、収容約1万3000人のうち、既に1万1000枚以上の前売り券が売れているという。残りは1500枚ほどの盛況ぶりだ。約3週間後、どのような“禁断”のカードが並ぶのか。昨年6月の第1回大会はモクスリー-棚橋弘至のAEWヘビー級暫定王座決定戦がメインで組まれた。王者ジェイ・ホワイトに対し、アダム・コール、ハングマン・ペイジ、オカダ・カズチカが挑戦する4WAY形式IWGP世界ヘビー級王座戦も開催。集まった約1万7000人のファンが熱狂し、大成功を収めた。

第2回大会に向け、全米のファンも新日本×AEWのクロスオーバーショーに期待を膨らませている。【藤中栄二】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「リングにかける」)