八角理事長(元横綱北勝海)らが所属する、高砂一門の一門会が9日目の打ち出し後、福岡市内で2年ぶりに開催された。振分親方(42=元小結高見盛)の謝罪で始まった会だったが、参加者は終始笑顔で、和やかに行われた。謝罪の理由は、2年ぶりの開催となったため。毎年の恒例行事だが、昨年は幹事の振分親方が店の予約を忘れていた。

一夜明けた20日、振分親方は「去年のことをわびましたよ。みんな笑ってました。私の不注意です。今後、2度とないようにしたい。本当に気を付けます」と頭をかいた。昨年は元横綱日馬富士による暴力事件発覚から1週間足らずで、世間を騒がせていた時期。さらに2年ごとの役員候補選挙も控え、一門の親方衆が集まる貴重な会合の場の予約を忘れるという、イメージ通りのおっちょこちょいぶりで消滅させていた。

それでも昨年も今年も、笑って許されてしまうのは振分親方ならではだ。九州場所9日目という日程も店も、ずっと変わっていないため、今年の予約は早々と9月には取っていた。それを説明すると、また爆笑。どちらに転んでも周囲を笑顔にする。その才能に関しては、横綱級であることは間違いない。【高田文太】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)