ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田(ともに故人)と戦ったWWE殿堂入りの元プロレスラー、バーン・ガニアさんが27日夜(日本時間28日)、米ミネアポリスで亡くなった。89歳だった。死因は不明。

 ガニアさんは、全米大学(NCAA)レスリング王座を2度獲得し、48年ロンドン五輪レスリング・フリースタイル代表から49年にプロレスデビュー。51年にNWA世界ジュニア王座を獲得。60年8月にAWAをミネアポリスに設立。NWE、NWAに対抗する一大勢力を築いた有力プロモーターでもあった。リック・フレアー、リッキー・スティムボートら多くのレスラーも育成。アンドレ・ザ・ジャイアント、ビル・ロビンソンらを売り出すのに尽力した。

 70年2月に国際プロレスに初来日。その後全日本と業務提携し、81年1月には馬場さんの3000試合突破記念試合で、AWA、PWF王座をかけ対戦した馬場さんを得意の裸絞めで苦しめた。06年にWWE殿堂入り。90年代に認知症を患い治療を受けていたという。(デーブ・レイブル通信員)