サムライTVなどで新日本プロレスの実況を担当し、「もえプロ女子部」の顧問も務める清野茂樹氏(41)が、G1クライマックスを楽しく見る方法を指南します。プロレスをあまり知らない人でも、これを参考に会場に足を運んでください。

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 読者のみなさん初めまして。新日本プロレスの実況と、プロレス女子を対象にもえプロ女子部顧問を務めている清野です。今日は、G1を楽しく見る方法を皆さんにお教えします。

 (1)G1とは シングル戦の連戦をやって、誰が一番強いかを決める大会です。通常はシングル戦をあまりやらないプロレスで、これだけ大人数が、長い期間をかけてリーグ戦で戦うのは、世界でも例がない。それだけ価値の高い大会です。

 (2)推しメンを決めよ 新日本は女性が好むあらゆるタイプの男子をそろえています。イケメンでも王子様系の棚橋、飯伏。セレブ系のオカダ、セクシー系の中邑といった具合です。洋物がよければAJスタイルズ。ちょい悪なら高橋、肉食系がお好きなら真壁。歴女にお勧めなのが後藤と、自分が好きなレスラーを見つけ、追いかけることをお勧めします。

 (3)関係性に注目 推しメンが決まったら、今度は選手同士の関係性を知ること。新日本には棚橋、後藤らの本隊と中邑、オカダらのCHAOS、AJら外国人が多く所属するバレットクラブなどのユニットが存在。互いに抗争を繰り広げています。誰がどこに所属するか、それに先輩、後輩の間柄を知ることも、戦いの参考になると思います。

 (4)相撲と通じる面白さ 大相撲も相撲女子という言葉が出るぐらいブームになっていると聞きます。G1も星取を持って、展開を追うところが、相撲に通じる面白さがあると思います。星のつぶし合いとか、このカードが優勝を左右する大一番になるとか、最後は両国国技館3連戦です。照ノ富士もいいですけど、バッドラック・ファレはもっと大きいですよ。【取材・構成=桝田朗】

 ◆清野茂樹(きよの・しげき)1973年(昭48)8月6日、神戸市生まれ。青学大卒業後、広島FM放送でアナウンサーになる。06年からフリーとなり上京。新日本プロレスをサムライTVで実況するほか、バスケットボール、相撲、総合格闘技の実況も手がけている。14年8月に、パルコ出版より「もえプロ女子のための萌えるプロレスガイド」を出版。15年1月より、もえプロ女子部顧問。8月8日午後10時15分よりNHK-FMで「真夏の夜のプロレス女子会」を放送予定。