ボクシングで日本初の世界3階級制覇を達成した元プロボクサーの亀田興毅さん(29)が急性アルコール中毒で東京都内の病院に救急搬送されていたことが関係者への取材で12日、分かった。命に別条はない。

 関係者によると亀田さんは12日午前2時過ぎ、港区西麻布からタクシーに1人で乗車。運転手が六本木7丁目で車を止めて、行き先を確認しようと話し掛けたが応答しないため、近くの交番の警察官を通じて午前4時25分ごろ、119番した。病院に到着後、すぐに目を覚ましたため治療はしなかったという。

 亀田さんは11日午後10時ごろから知人ら4人で酒を飲み始めた。ハイボールを10杯以上飲んだという。その後、別の知人と合流するために1人でタクシーに乗った。関係者によれば、過去にも飲酒後に寝込んでしまうことはあったという。

 現在は回復し、都内の自宅で過ごしている。今日13日には予定されている仕事をこなすという。亀田さんは「飲み過ぎてしまいました。皆さまにご心配とご迷惑をおかけしました。2度とないように気をつけます」と反省している。

 ◆亀田興毅(かめだ・こうき)1986年(昭61)11月17日、大阪市生まれ。WBA世界ライトフライ級、WBC世界フライ級に続き、10年12月にWBA世界バンタム級王座を獲得し、日本初の3階級制覇を達成。昨年10月に現役引退。通算33勝(18KO)2敗。