プロボクシングの東洋太平洋女子スーパーバンタム級王者で、モデルとしても活躍する高野人母美(28=協栄)が18日、次戦(6月6日、東京・後楽園ホール)での引退を電撃表明したことを受け、協栄ジムの金平桂一郎会長が、6月の試合を中止にする考えを示した。

 同日夜にツイッターを更新。「高野人母美、引退を示唆 6月6日もやらなくていいです!」「高野人母美、6月6日、中止を決定しました」「何の相談も無かった訳ですから、気遣いをする事発言、考えておりません」(原文まま)と記した。

 高野は、6月の試合に向けた公開練習を前に「今回で試合はラストにしたい。勝っても負けても楽しんで終わりたい」と突然、引退を表明。ジム関係者、所属事務所関係者も驚く中「ボクシングが好きで、自分がやりたいからやってきたが、人に指図されてやるのは嫌。だんだんとやりたくない気持ちになってきた」と説明した。また、金平会長が海外出張中の表明となったことについては、「昨夜に会長がいないと聞いて、言おうと思った」と話していた。

 これを受け、同会長は「彼女は、まだまだ修行半ばの選手です。誰かに、指図されて嫌だけどリングに上がるというのなら、6月6日もやめておくべきだと判断しました」「やりたくないという選手をリングに上げたら、私の見識を疑われます」などとツイッター上で反応した。