ボクシングのWBO世界ミニマム級暫定王座決定戦は、今日26日に熊本県上天草市・松島総合運動公園で行われる。25日に同市内で前日計量があり、初めての世界戦となる同級2位福原辰弥(27=本田フィットネス)がリミットを200グラム下回る47・4キロでパスした。対戦する同級1位モイセス・カジェロス(メキシコ)も同じ体重でクリア。熊本県内のジム所属選手で初の世界王座へ、「初回からいく」と様子見なしを宣言した。

 約2カ月前に世界戦が決まったが、昨年4月の熊本地震の影響で使用不可な場所も多く、熊本市内に会場がなかった。車で約2時間の天草市の協力を得たが、リング設営の資材運搬などは、所属ジムの本田会長の教え子などが手弁当で手伝った。悲願の初ベルトへ県民一丸となり、盛り上げる。期待を背負う福原は「感謝。あとは勝つだけです」と見据えた。