王者山中慎介(34=帝拳)が挑戦者の同級6位カルロス・カールソン(26=メキシコ)に7回TKO勝ち、12度目の防衛を果たした。具志堅用高が持つ、日本男子の世界戦連続防衛記録13回に王手をかけた。
- 12度目の防衛に成功した山中は長女梨理乃ちゃん(左)と長男豪祐くん(右)の祝福を受けて勝利者インタビューに臨む(撮影・小沢裕)
◆WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
山中慎介(34=帝拳、王者) | ○ | 7回TKO | ● | カルロス・カールソン(26=メキシコ、同級6位) |
【2回】30秒すぎ、山中の左ストレートが顔面にヒットし相手の足元が一瞬グラリ。カールソンは左目下を切り出血
【3回】1分すぎ、山中の左ボディーがヒット。相手のガードが下がったところを顔面に右ストレート。残り30秒、山中の左ボディーがヒットし相手の顔は苦しそうな表情を見せる
【4回終了】ジャッジ3人は39-37、40-36、40-36で全員山中優勢
【5回】40秒すぎ、相手の左に、山中は左ストレートをカウンター気味に合わせて顔面をヒット。ダウンを奪う。1分すぎ、コンビネーションから山中の右フックが顔面にヒットし2度目のダウン。楽勝ムードかと思われたが、残り30秒、相手の右フックを山中がもらい足元がグラつき、一瞬ヒヤリ
【6回】50秒すぎ、山中が上から下に振り下ろすように放った左ストレートが顔面をとらえダウンを奪う
【7回】開始30秒すぎ、左ストレートでダウンを奪うと57秒、相手のガードを打ち抜くように左ストレートをさく裂させダウン。レフェリーがストップしTKO勝ち
<山中コメント>
「今日もいけるぞというのもあった。KOもできましたけど、相手が来たときの対処の仕方など反省はあった。(相手が)倒れても起き上がってくるのは想定内だった。(12度目防衛で具志堅の防衛記録まであと1つ)自分は意識してなくて、皆さんが期待してくれて楽しんでくれれば」
- 1回、カールソン(左)に左パンチを放つ山中(撮影・小沢裕)
- 6回、カルロス・カールソン(右)に左パンチを放つ山中(撮影・小沢裕)
- 7回、カールソン(右)からダウンを奪ってTKO勝ちし、12度目の防衛果たした山中(撮影・浅見桂子)
- 7回、カールソン(右)からダウンを奪ってTKO勝ちし、12度目の防衛に成功した山中(撮影・浅見桂子)
◆日本スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦
尾川堅一(29=帝拳、王者) | ○ | 判定 | ● | 杉田聖(27=奈良、同級1位) |
- 10回、杉田(左)に右パンチを放つ尾川(撮影・小沢裕)