ボクシングのWBA世界フライ級王者井岡一翔(27=井岡)が9日、初めて寒中水泳トレを行った。

 4月23日に控える同級2位ノクノイ・シットプラサート(30=タイ)との5度目の防衛戦(エディオンアリーナ大阪)に向け、和歌山・白浜町で2泊3日の合宿を開始。約10キロの砂浜ランを終えると、父一法会長の号令で海に飛び込んだ。気温11度、海開き約2カ月前に約500メートルを泳ぎ切り「寒いし、腕がちぎれそう。全然進まないし、おぼれるかと思った」と苦笑いした。V5達成なら具志堅用高に並ぶ国内最多の世界戦14勝となる。「僕には僕にしかできないKOがある」と後半勝負での4試合連続KOも見据えるだけに「精神的な練習になった」と異例トレの効果を口にした。