元世界WBAスーパーフェザー級王者内山高志(37=ワタナベ)が19日、都内で現役続行へ前向きな発言をした。

 母校拓大のスポーツフォーラムに、東京五輪を目指す後輩OB2人とパネリストとして出席し、世界王者の夢をかなえたボクシング人生などを振り返った。ファンから現役続行かを質問されると「まだ決めていないが、もう少ししたらスパーリングをやろうかと思う。いつぐらいに試合をやったらいいかと考えている」と答えた。

 フォーラム後には「体力は落ちていない。追い込んでいないので、試合やるなら4カ月はほしい。あとはもう1回死ぬ気で練習できるか。負けられぬ気持ちになれるか。タイムリミットは決めていないが、そう長引いてもいけない」などと話した。昨年大みそかに再戦で世界王座返り咲きを逃した後も、進退について明確な意思表示はしていない。この日も現役続行を明言こそしなかったが、気持ちはだいぶ傾いているようだ。