村田諒太(31=帝拳)が世界初挑戦する20日のWBA世界ミドル級王座決定戦が、英動画配信サービスDAZN(ダ・ゾーン)で海外配信されることになった。ドイツ、オーストリア、スイスでの生中継用に、16日に都内のジムで事前撮影が行われた。同席した同社関係者は「海外でも注目が高い」と、元世界王者エンダム(フランス)との大一番を選んだ理由を説明。ボクシングの日本人の試合配信は初という。

 今季から10年間で約2100億円の巨額契約でJリーグと中継契約し、話題になった同社の本社は英国。ロンドン五輪金メダリストとして白羽の矢が立ったとも考えられる。村田は「既存のメディアも変わってきている。選手にお金が生まれればチャンスが広がる」と大歓迎。「先駆者」として、道を作る。

 練習後で体重は残り500グラム。「夏休みの宿題を先にやるタイプだった」と駆け込み減量はなし。「最後の微調整をするだけ」と順調さをうかがわせた。