プロボクシングWBC世界フライ級1位・比嘉大吾(21=白井・具志堅スポーツ)が挑戦する同級王者ファン・エルナンデス(30=メキシコ)が19日、減量失敗で王座を剥奪された。

 20日に東京・有明コロシアムで開催される同級タイトル戦に備えた前日計量が都内で行われた。50・8キロのリミットでパスした比嘉に対し、王者は1回目で51・0キロとリミットよりも200グラムをオーバー。2時間の減量の猶予が与えられたものの、すぐに水分補給したようで、約30分後に計量会場に戻ってギブアップした。

 前王者となったエルナンデスは「長旅と時差で体の限界だった。すごく疲れていた」と疲労困憊(こんぱい)の様子。これで、20日の世界戦は比嘉が勝った場合は新王者、エルナンデス勝利の場合は王座は空位となる。