WBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24=大橋)が、挑戦者の同級2位リカルド・ロドリゲス(米国)を3回TKOで破り5度目の防衛を果たした。

 井上は序盤から効果的にダメージを与える。2回途中、井上はサウスポースタイルにチェンジし、左ストレートを相手顔面にヒットさせる。3回残り2分23秒、井上は左フックで1度目ダウンを奪う。残り2分01秒、左フックをあごにヒットさせ2度目のダウン。レフェリーストップとなり3回TKOで勝利した。

 井上は「正直ホッとしてますけど、やる前から勝って当たり前という試合はそれほど怖いものはないと気を引き締めていた。こういう結果になってよかった。井上の弱点は接近戦だと言われていたので、接近戦でもやってやるぞと言う気持ちでした。(左構えも試合で取り入れ)ちょこちょこ練習していたスイッチを出すことができ、左ストレートでも相手の膝を折ることができたので良かった」と振り返った。

 次戦として、9月に米国での試合が計画されており「この次は会長からも大きな試合があるといわれている。そこに向けていい勝ち方ができた。アメリカに向けてもいいアピールができたと思いますし、9月にほぼ決まっていると聞いているので。もっともっと階級を上げて強豪に挑んでいきたいという気持ちもある。バンタム級スーパーバンタム級と視野を広げてやっていきたい」と話した。