WWE1軍のスマックダウンに昇格した中邑真輔(37)が21日(日本時間22日)、VIP扱いのデビュー戦を白星で飾った。米シカゴで開催のバックラッシュ大会で、全世界生中継の第1試合に登場。強敵ドルフ・ジグラー(36=米国)に得意のキンシャサを決め、その実力を世界に示した。

 世界が注目する中、WWEは中邑のデビュー戦に、テレビ生中継の第1試合を用意した。日本では前座だがWWEでは特別なポジション。4月の昇格発表から、待ちに待った世界のファンに中邑をアピールするための演出だった。

 大歓声に迎えられた中邑は、元世界ヘビー級王者のジグラーと激戦を展開。ジグラーのジグザグ・スーパーキックにカウント2まで追い込まれた。それでも、リバース・パワースラムから必殺のキンシャサで15分50秒の激戦に勝利。試合後は、中邑の入場テーマ曲を大合唱するファンとともに、リング上で「イヤァオ!」を絶叫した。「大会以前から今日にも劣らない声援をいただいていたので、ある種自信はありました。日本を離れて1年、NXTで培って、自分自身で持っているものを見せられたかなと思います」とコメントした。(デーブ・レイブル通信員)