20日にWBA(世界ボクシング協会)王座決定戦を戦ったロンドン五輪金メダリストの村田諒太(31=帝拳)が、30日午後10時から放送のNHK総合「クローズアップ現代+」に緊急出演することになった。

 王座決定戦では元世界王者アッサン・エンダム(フランス)からダウンを奪うなど優勢に見えたが、判定は1-2と初黒星。手数の多さを重視した不可解な判定に国内外で疑問が集まり、WBAのメンドサ会長が誤りを認めて直接再戦を指示するなど、試合後も国内外で話題を集めている。

 番組のテーマは、「世界が注目した歴史的な一戦を、村田選手はどのような思いで戦い、今後のボクシング人生に何を得たのか」。武田真一キャスターが村田にインタビューする。激闘から10日間、何を語るのか注目となる。

 村田は「ゆっくりしたい」と休養に入っており、今後の進退については言及していないが、「もういいやという感じではない」と現役続行に前向きな姿勢をみせている。評価したWBC、WBOからも会長直々に試合のオファーが届いており、世界再挑戦の機運が高まっている。【阿部健吾】