ボクシングのロンドン五輪金メダリスト村田諒太(31=帝拳)が8日、現役続行を宣言した。都内のジムで会見し、「唯一得られなかったのがベルト。そのベルトを取るために尽力したい」と述べた。先月20日のWBA(世界ボクシング協会)世界ミドル級王座決定戦で不可解な判定によりプロ初黒星を喫し、その動向が注目されていた。

 元世界王者アッサン・エンダム(フランス)とのタイトル戦では、ダウンも奪い、ガードを固めて強打を打ち込むスタイルが世界の第一戦で通用することを証明した。試合の映像を見返したそうで、「手応えは感じている。いろいろなところで反省もあるが、自信をしっかりとチャンピオンベルトという形で持って帰りたい」と世界再挑戦への意欲をたぎらせた。

 帝拳ジムの浜田剛史代表は「今後については白紙」とした。WBAから指令が出ているエンダムとの再戦、参戦オファーが届いてるWBC、WBOの他団体での試合など選択肢がある。村田は「(今回の)世界戦にむけてご尽力していただき、やっとできたので、その背景になると、僕が誰とやりたいなどは簡単には言えない。組んでいただければ誰とでもやります」と話した。