G1クライマックス27の開幕がいよいよ17日(札幌大会)に迫った。連載の最終回は誰が真夏の激闘を制するか? 年々出場者のレベルが上がっているが、今年は過去最強の布陣となり、激しい戦いが予想される。

 ◆Aブロック IWGPインターコンチネンタル王者棚橋を始め、優勝経験者5人がそろう激戦区。1位争いは棚橋と内藤、昨年準優勝の後藤が中心か。これに2年ぶり出場の飯伏、09年優勝の真壁、初出場のセイバーJrが絡む。石井、ファレの実力者に、近年力をつけてきたYOSHI-HASHIも大物食いの予感。

 ◆Bブロック こちらはIWGPヘビー級王者オカダと、昨年の優勝者オメガの一騎打ちか。ここにNEVER無差別級王者の鈴木が絡む。外国人の実力者エルガンと、人気と実力急上昇中のロビンソンが台風の目。オカダと同じユニットCHAOSの2人は、オカダの援護に回るのか、はたまた虎視眈々(たんたん)と1位を狙うのか、動きが不気味だ。

 G1の優勝者は来年1月4日の東京ドーム大会でIWGPヘビー級王座へ挑戦する権利が与えられる。しかし、上半期のIWGPヘビー級王者オカダの安定ぶりから見れば、オカダ優勝の可能性は高い。IWGP王者として優勝すればオカダが、誰を挑戦者として選ぶのか。そんな興味が湧いてくる。優勝を阻むのは誰か。今大会の最大の注目は、やはり絶対王者オカダだ。【桝田朗】(おわり)