23日のダブル世界戦の予備検診が、21日に試合会場の東京・大田区総合体育館で行われた。

 WBA世界ライトフライ級は王者田口良一(30=ワタナベ)が、同級1位ロベルト・バレラ(24=コロンビア)よりも身長、リーチともに約3センチ上回った。

 初対面にバレラが「怖い印象を与えたい」と、顔をのぞき込んだり、にらんだりして挑発してきた。田口は「こういうのは好きじゃない」と嫌がり、ほとんど目を合わさなかった。

 田口は身長、リーチ、首回り、胸囲、視力など、数値自体はいずれも前回より下回った。「今回は計測がきつかった」と苦笑いだったが、いい感触もあった。「身長が同じぐらいの相手は久しぶり。ボディーを打っていきたい」。前回は引き分けと苦戦したが、今回は得意のパンチで仕留めるつもりだ。

 一方のバレラも自信満々で絶口調だった。「王者はベビーフェースだが、試合をしたらモンスターのように顔が腫れあがるだろう」と豪語した。