23日のボクシング・ダブル世界戦の予備検診が、21日に試合会場の東京・大田区総合体育館で行われた。WBA世界ライトフライ級王者田口良一(30=ワタナベ)は、同級1位バレラ(コロンビア)より身長、リーチとも約3センチと差が少なく、作戦にも手応えを得た。

 初対面にバレラがにらんだり「ベビーフェースをモンスターのように腫れさせる」と挑発してきた。田口はほとんど目を合わせずにかわしたが、弱点は再確認した。「身長が同じぐらいの相手は久しぶり。ボディーを打っていきたい」。

 前回は約10センチ低い相手に、ボディーが不発で引き分けた。サイズがある分細身の脇腹にスキができ、さらにバレラはロープを背にする場面が多い。まずは得意の左ボディーで弱らせる。

 バレラは左カウンターがいいが、田口陣営は肩が下がる欠点も見いだした。最後は右ストレートのクロスで仕留めるつもりだ。田口は「最高の仕上がり」とV6を確信していた。