ボクシングのIBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦(東京・大田区総合体育館)でベルトを狙う同級9位京口紘人(23=ワタナベ)が23日、試合当日の計量を問題なく終え、試合への「最終試験」を通過した。

 午前8時から都内のワタナベジムで行われた当日計量はIBFのみのルールで、リミットから10ポンド(約4・5キロ)以内に体重を収めることが求められる。はかりに乗った京口は50・8キロでパス。4度目の防衛戦となる王者ホセ・アルグメド(28=メキシコ)も51・8キロで終えたのを見届けると、「今日は世界チャンピオンになる日。特別な日になる」と士気を高めた。

 前日22日の前日計量後は、昼に冷麺とオムライス、夜にはサムゲタンにご飯を増量して腹を満たした。「これからうどんを食べに行きます。大学のボクシング部の先輩が兄弟でやっているお店で、いつもお世話になっている」とこれまでと同じように試合に備える。

 この日は早朝から吉報も届いた。幼なじみの男友達に第1子が誕生したと連絡があったという。「めでたい話。僕がチャンピオンになった日と同じ」と1つの力に変えて世界初挑戦に挑む。