ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者井上尚弥(24)が28日、前東洋太平洋同級王者の弟拓真(21)、いとこの日本スーパーライト級3位浩樹(25=いずれも大橋)との、4日間の静岡・熱海合宿を打ち上げた。午前6時から砂浜、午後からは宿舎近くの階段での下半身強化メニューを完走し、「米国も問題ないですね。大丈夫でしょ!」と達成感に浸った。9月9日(日本時間10日)に米カリフォルニア州のスタブハブ・センターで米国デビュー戦として6度目の防衛戦が控える。

 同級7位アントニオ・ニエベス(米国)を迎えるが、十分な分析を終えている。リーチが長い正統派の攻撃を無力化するフットワーク向上を主眼にし、「この合宿の疲れが抜ければ、ステップインなどもいい感じに速さがあると思う」と成果を予告した。5月のV5戦でも1カ月強前に熱海で合宿を張り、「パンチの力の乗りが違った」と3回TKOの快勝につなげた。「必勝合宿」を無事に終え、海を渡る視界は良好だ。