「ロックスター」中邑真輔(37)が、WWE看板選手ジョン・シナ(40)とのWWE王座挑戦者決定戦を制し、PPV大会サマースラム(20日、米ニューヨーク・ブルックリン)で同王者ジンダー・マハル(31)に初挑戦することが決定した。

 夏の大舞台で日本人初のWWEヘビー級王座奪取に挑む。

 中邑は「ついに実現した夢の対決、中邑真輔対ジョン・シナ。ジョン・シナを越えた今、次の夢の対決はサマースラムだ」と高らかに宣言した。

 WWEが「ドリームマッチ」と題したシングルで初の顔合わせとなる中邑-シナ。試合と同時に中邑はあいさつがわりの延髄斬り、けいれん式ストンピングで繰り出し、過去16回のWWE王座奪取を誇るシナを責め立てた。得意分野となる腕十字固めや三角締めと巧みな関節技を繰り出した。 逆にシナにはSTFで絞め上げられ、こん身のアティテュード・アジャストメントも決められた。絶体絶命のピンチに見えたが、2カウントで回避。追い打ちをかけてきたシナをリバースパワースラムで倒した中邑は全身をたぎらせたキンシャサ(ボマイェ)を決め、完璧な3カウントを奪った。

 WWE王座挑戦権を獲得した中邑は試合後、因縁決着したかにみえた6月の「マネー・イン・ザ・バンク」覇者バロン・コービンに再び襲撃を受けた。コービンの持つWWE王座挑戦権利証入りのブリーフケースでたたかれ、リング上で大の字となった。しかしコービンを敗者となったシナが排除。再びシナに手を挙げられ、会場内から大歓声を浴びた。中邑は「WWEチャンピオンシップ、ジンダー・マハル-中邑真輔。イヤァオ!」とキッパリ。独特な表現で日本初の快挙を成し遂げる意気込みを示した。