IBF世界スーパーバンタム級王者になった岩佐亮佑(27=セレス)が14日、一夜明けて大阪市内で会見した。

 高校時代からの仲のいい小国以載(29=角海老宝石)から3度ダウンを奪って、6回TKOでの圧勝だった。朝にはラインで小国に「一生懸命殴りました」と感謝を伝えると「めちゃ殴ってくれたな。やっぱり嫌いやけど、最後がお前でよかった」と返されたという。「小国さんのためにもベルト守り続けたい。長期防衛したいと思うようになった」と話した。日本王座戦で敗れた山中は具志堅に並ぶ日本最多のV13にあと1つで陥落した。「まだペーペー王者だけど、できるなら狙ってみたい」と意欲を示した。

 左まぶたを初めてカットし、左手親指の根本も痛めた。「まだしびれがあり、折れたかと思ったが大丈夫」。代償の痛みも王座奪取の実感だった。試合後には後援者からご褒美の約束だったフェラーリのキーをもらった。もう一つの趣味は海釣りで、これもまぐろ釣りと温泉旅行を約束された。壱岐や奄美大島でキャンプの申し出もあった。初防衛戦は白紙だが、岩佐は「フェラーリに見合うチャンピオンになります」と誓った。