帝拳ジムの本田明彦会長は試合後、今後の村田の予定について、来春ごろに初防衛戦を国内で行った後、夏に米国でビッグマッチを行うことを明言した。「初防衛戦だけは国内でやる。それが終わったらボブ・アラムの興行で米国で試合をすることになる。夏ごろになるのでは」と語った。

 「王座を長く防衛する気持ちはない」とも明かし、米国進出後は王座統一戦などのビッグマッチを目指すという。「まだ上がいるわけだから、これからそこにチャレンジする資格を得る。今日はそのための1歩だった」と、今回の王座奪取があくまでスタートであることを強調した。

 最大の標的はミドル級3団体の王座を保持する無敗のゴロフキン。対戦が実現すれば億単位のファイトマネーが約束されるスーパーファイトになる。「ゴロフキンクラスとどう戦うか。これから村田も技術的にももう1歩上を目指すことになる」と本田会長。これからは世界最強の男が村田のターゲットになる。【首藤正徳】