ボクシングのIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦(9日、米ラスベガス)に出場する同級4位尾川堅一(29=帝拳)が3日に渡米した。

 ベルトを争う同級5位テビン・ファーマー(米国)は柔軟な上半身を生かした守備にたけた技巧派だが、「当てるための工夫というよりは、スピード、勘、パワーを信じてやれば結果はついてくる。当てるために何万発と打ってきたんですから」と積み上げてきた練習に自信の表情。明大卒業までは日本拳法で名をはせ、その攻撃力はボクシングでも結果を残す(22勝17KO1敗)。矛と盾の戦いに例えられる王座決定戦に、「(ベルトを)取って初めてスタートだと思う。そこから偉大な世界王者になりたい」と気持ちを高ぶらせていた。王座奪取なら、81年の三原正以来36年ぶりとなる。