プロボクシングWBA世界スーパーバンタム級11位松本亮(24=大橋)が名フィジカルトレーナーの過酷練習で、世界ベルト奪取への準備を整えた。28日に同級王者ダニエル・ローマン(27=米国)に挑戦する松本は14日、横浜市の所属ジムで練習を公開。歴代3位の防衛記録11回を誇る元WBA世界スーパーフェザー級王者内山氏、3階級制覇王者八重樫を育成した土居進氏(47)による週4回のフィジカル練習を13日に打ち上げた。

 プロ転向翌年の12年7月から土居氏のジムに通い始めて約5年が経過。世界戦前の内山氏は週3回、八重樫も週2回というフィジカル練習量を上回るメニューに挑んできた松本は「自分の体が強くなっているのが分かる」と手応え十分だ。14日はバレンタインデーだったが「自分のチョコは世界ベルト」と集中した。

 師匠・大橋会長の現役時代の愛称フェニックスになぞらえ、土居氏からは常に「新生フェニックス、2代目フェニックスになるぞ」と猛ゲキを受けて過酷なメニューを乗り越えてきた。同会長と同じ横浜高出身の松本は「必ず勝ってフェニックスに。勝つことしか考えていない」と気合を入れ直した。【藤中栄二】