メインで行われたW-1チャンピオンシップは、挑戦者の征矢学(33)が、王者芦野祥太郎を破り、2度目の王座奪取を果たした。

 征矢は、最近低迷していたが、AKIRAのハッパと、芦野らに自慢のヒゲを切られたことに奮起。この試合にも、ヒゲをそり、頭をまるめて臨んでいた。

 試合では、芦野に右腕を集中攻撃された。ヒジや、アームロックをきめられ何度もギブアップ寸前までいったが耐え抜いた。最後は、23分14秒、痛めた右腕でワイルドボンバー(ラリアット)で芦野を1回転させ、勝利をつかんだ。征矢は「芦野はプロレスの才能も素質もあるチャンピオンだったが、それでもオレはこのベルトが欲しかった。相手が後輩だろうが、大先輩だろうが試合には関係ない」と話した。

 2年前には、横浜文化体育館大会のメインで、同王者KAIへの挑戦が決まっていたが、ケガで欠場。「そのときから、オレの中では時間が止まっていた。今日、ようやくオレの中の時計の針が動きだした」と胸を張った。