ボクシングの東洋太平洋ミニマム級タイトル戦の前日計量が、16日に都内で行われた。同級王者小浦翼(23=E&Jカシアス)は47・5キロ、同級11位田中教仁(33=三迫)はリミットの47・6キロで一発クリアした。試合は17日に東京・後楽園ホールで行われる。

 小浦は14年プロデビューから12連勝中(8KO)で、すでにWBCとIBFで4位、WBAで9位と3団体で世界ランク入りしている。「コンディション、調整も今までで一番いい。世界に行ってもいいと言われる試合をしたい」と意気込んだ。

 2度目の防衛戦となるが、前回は僅差の2-0判定勝ちだった。「前回よりも強くなったところを見せたい。ファイター相手だが、スピードの切れで、もらわずに打ち、できれば倒したい」と気合十分だった。

 田中は2度目のタイトル挑戦となる。05年にプロデビューし、11年には元世界3階級王者八重樫が日本王者時代に挑戦も判定負け。2戦後に1度は引退したが「やり切らないと次の人生へ行けない」と、17年にジムを移籍して再起した。

 4戦目にして訪れたチャンスに「こんな早くやれると思わなかった。ありがたい」と、ジムへの恩返しも期す。「勢いとスピードのある相手。空間をつぶして冷静に戦いたい」。ホープに臨むベテランは落ち着きある表情で決意を口にした。