ノアで、世代闘争が勃発した。メインの三沢光晴メモリアルマッチでGHCヘビー級王者杉浦貴、丸藤正道組と潮崎豪、中嶋勝彦組が対戦。22分41秒、潮崎が、豪腕ラリアットで杉浦から3カウントを奪い完勝した。

 試合後、敗れた杉浦のもとに、ゼロワンでかつては杉浦とタッグを組んだ盟友田中将斗が登場。「世代闘争に参加する。もちろん、杉浦と一緒に戦う」と宣言。同じくリングに乱入した拳王や小峠篤志、マサ北宮、清宮海斗ら若い世代とベテラン組のにらみ合いになった。

 潮崎は「オレは何も作れていないが、杉浦、丸藤がいつまでもトップにいたら未来につながらない。思惑はそれぞれにいろいろあると思うが、自分のため、ノアのために、立ち上がる決意をした。今日戦ったのはノアの未来を変えるためだった」と話した。セミの次期GHCヘビー級王座挑戦者決定戦を制し、26日の後楽園大会で王者杉浦への挑戦が決定した拳王は「こいつらと同じコーナーに立って、丸藤、杉浦の時代を破壊する」と言い放った。

 一方、杉浦は「この状態で来てくれて、やっぱり頼もしいオレの相方です」と田中の参戦を歓迎。丸藤は「今日勝っただけで、調子に乗りやがって。まだまだ世代は変わらない」と厳しい表情で話していた。